大家さんとのトラブル

以前、分譲賃貸のマンションに住んでいた時の体験です。

分譲賃貸は部屋ごとに大家さんが異なります。大半の大家さんは家賃収入のために部屋を購入しているので、マンションがある住所から遠く離れた所に住んでおり、マンションがある地域とは縁もゆかりもない人もかなり多くいらっしゃるかと思います。管理も管理会社任せです。私もその一人でした。私が住んでいたマンションは大阪にありましたが、大家さんは鹿児島の方でした。大家さんの顔も見えず、何だか気持ち歩い感じがしましたが、仕方がない、分譲賃貸とはそのようなものだと思って暮らしていました。そのマンションでの暮らし自体はとても快適でしたが、問題が一つだけありました。それはそのマンションに住んでいた4年ほどの間に3回も管理会社が変わったことでした。分譲賃貸だからこんなに頻繁に変わるのかと思っていましたが、実はこのようなことはかなり珍しいケースだと後から知りました。遠因はすべて会ったこともない、遠く離れた所に住んでいる大家さんでした。

ahito (1)

ある日、家に帰ってポストを開けると、「403号室の居住者の方へ」と書かれた封筒が投函されていました。差出人はなんと裁判所。封筒を開けてみると、「大家さんが債務不履行に陥ったため、ローン会社があなた様の部屋を差し押さえました」と書かれているではありませんか!あたしはもうびっくり仰天。「すぐに引っ越す必要はなく、競売で競り落とされて大家さんが変わっても、今までと同じように住み続けられる、居住権は保証される」と追記はあったものの、このような経験はしたことがなく、たちまち不安になってしまいました。しかも、「競売の手続きのために裁判所の執行官に部屋の写真を撮りに行かせてほしい」との記載まで。管理会社に相談してみると、大家さんが債務不履行に陥ったことは事実だとわかりました。しかも、大家さんは今までにも返済が滞っていたことがあり、それが原因で管理会社が3度も変わっていたことも知りました。その上、居住権は保証されるとはいえ、競売によって大家さんが変わると、敷金の権利がなくなるということも説明されました。敷金が戻ってこなくなるのは腑に落ちないし、競売で家を買うような次の大家さんも何だか信用できないと思い、結局、競売で大家さんが変わる前、つまり敷金の権利があるうちに引っ越すことにしました。幸い敷金は戻ってきましたが、別に引っ越そうと思っていなかった時期に預金を下ろし、引っ越すことになったことは本当に腹立たしいものでした。裁判所の方が私の部屋の写真を撮りに来た時も、競売の資料に私の部屋の写真が載るかと思うと、苦痛でした。しかし、このようなことになったのにも関わらず、大家さんからの直接の謝罪はなし。今でも悔しい気持ちでいっぱいです。

家を選ぶときに大家さんのことなんてあまり考えないでしょう。私もそうでした。けれど、今回の経験から、部屋探しをするときは大家さんがしっかりしている部屋、欲を言えば、大家さんに会うことができる物件を探すことが安心して暮らすためには重要だと学ぶことができました。”